お子さんのあごが成長するタイミングに合わせて矯正を始めると、その後の治療がより良い形で進みます。
というのも、成長期に行う治療ならあごの成長を促進・抑制できるため、永久歯が生えるスペースをつくれます。すると歯を抜かずに矯正治療をできる可能性が高まり、最終的に自然で美しいバランスのとれた顔つきになりやすいのです。
あごの骨の成長を利用する治療は、身体の成長が止まったおとなになってからでは行えません。ぜひ子どものうちに矯正治療を開始するのが望ましいと考えています。
子どもの矯正治療は、2つの治療時期に分けられます。
まず、5歳ごろから小学校高学年くらいまでの、乳歯も永久歯も生えている時期に行われる「1期治療」。そして次に、中学生や高校生になり、すべての歯が永久歯に生え変わってから行われる「2期治療」です。
治療の開始は、いつでもいいとは限りません。しっかり歯やあごの骨の状態を検査して、これらの時期の組み合わせパターンの中で、より効果的な時期からスタートするのが重要です。
歯医者の中には「子どもの矯正はできるだけ早くに始めたほうが良い」と考える人も多くいます。しかし私たちはそれ以上に、「できるだけ短期間で終わる」ほうが重要だと考えています。
そのため当院では、早期から治療をスタートすることよりも「戦略的な経過観察」を重視。歯並び、お口の状況、家庭環境やお子さんの性格も加味して、ベストな効果が期待できる時期に介入し、なるべく最短ルートできれいな歯並びをめざします。
子どもの矯正治療のスタート時期は、下記の4つです。
治療計画の立案には「診断」が非常に大切です。
前述した4パターンの子どもの矯正治療のスタート時期のうち、どの時期から始めてどの時期まで続けるのか。そして治療中は、何種類の装置をどの順番で使えば最も効率的に歯並びがきれいに整うのか。
詳しい検査を行って歯並びの状態をしっかり診断し、これらの計画を考えます。
指先から手首付近には「手根骨(しゅこんこつ)」と呼ばれる骨があります。
当院では矯正治療の開始前に、お子さんの手根骨のレントゲン写真を撮影。その写真と解析ソフトを使用して、何歳相当のあごの骨なのか「骨年齢」を割り出します。そして割り出された「骨年齢」と、「歴年齢」「歯並び」を比較すれば、お子さんの成長の度合いを判定できるのです。
この結果を基にすることで、より効果的な治療計画の立案に役立てています。
治療名:子どもの矯正(小児矯正)1期治療
治療の説明:骨の成長期を利用し、あごの骨のバランスや大きさなど骨格を整える治療です。拡大床(着脱式)、急速拡大装置(固定式)、顎外装置などを使用した治療などがあります。一人ひとりのお子さんに合った治療方法をご提案します。
治療の期間・回数:1年~2年、12~25回
リスクや副作用:患者さま自身で装置を装着して矯正する場合は、装着を怠ると良好な結果が得られません。装置装着後、痛みを感じることがあります(歯が動く正常な反応なので心配ありません)。頬の粘膜・唇・舌などに、口内炎ができることがあります。まれに歯の根が短くなる可能性があります。生涯の歯並びを保証するものではありません。
費用:396,000~550,000円 ※自費診療となります。
治療名:子どもの矯正(小児矯正)2期治療
治療の説明:永久歯が生えそろった後、歯の位置を整える治療です。ワイヤーを使った装置やマウスピース型の装置を使用した治療などがあります。
治療の期間・回数:1年~2年、12~25回
リスクや副作用:歯と顎のバランスによってはご自身の歯を抜く場合があります。まれに歯の根が短くなる可能性があります。装置装着後、痛みを感じることがあります(歯が動く正常な反応なので心配ありません)。頬の粘膜・唇・舌などに、口内炎ができることがあります。歯周病等で歯ぐきが下がっている方は、歯を動かすことでさらに歯ぐきが下がる可能性があります。重なっていた歯がきれいに並んだことで歯ぐきと両隣の歯との間に三角形の隙間ができる可能性があります。
費用:550,000~770,000円 ※自費診療となります。
※金額は税込み表記です。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ─ | ○ | ○ | ○ | ○ | ▲ | ─ |
午後 | ─ | ○ | ○ | ○ | ○ | ▲ | ─ |
午前:10:30~12:00
午後:12:00~18:00
▲:9:30~13:00/14:00~18:00
※急患の当日受付可能
休診日:日曜・月曜・祝日